【レビュー】ローゼンバウム 統計的因果推論入門


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  • 出版情報
  • ・著者:PaulR.Rosenbaum/著 阿部貴行/翻訳 岩崎学/翻訳
  • ・出版日:20210517
  • ・ページ数:416P
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目次

「傾向スコア」の提案者Paul R. Rosenbaumによる統計的因果推論の入門書。
数式による説明は最低限に,多くの例とやさしい文章で丁寧に解説!

ローゼンバウムの本は,想像通り,本書のテーマについて注意深く正確に説明されており,そこには統計学の卓越した知識が反映され,それらはすべて熟練した教育者による技術のもとで記されている。  ――スティーブン・スティグラー(統計学者,『統計学の7原則』著者)

観察研究と実験から因果関係を推論するための考察と戦略の宝庫。この本は読むのが楽しく,因果推論について学ぶあらゆるレベルの読者にとって興味深い内容が詰め込まれている。  ――ディラン・S・スモール(ペンシルベニア大学ウォートン校教授)

本書はとても価値の高い貢献である... 一読を強く薦める。  ――キャロル・ジョイス・ブルムバーグ(アメリカ統計学会フェロー)

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本書は,Donald Rubinとともに「傾向スコア」を導入したことで知られ,特に観察研究における因果推論を中心として数多くの論文を世に送り続けているこの分野での世界的リーダーの一人であるPaul R. Rosenbaumが統計的因果推論の基礎から発展的な話題まで数式をほとんど用いずに、平易な文章で解説した入門書である。難解な数学あるいは統計学の説明は最小限にとどめ,因果推論における様々なトピックについて例題をまじえ平易に,しかし厳密さは犠牲にせずに工夫しながら説明している。
本書における多種多様な例を読むことで,因果推論とはどのようなものかが理解できるであろう。大学初年級から大学院生,そして因果推論に興味を持つ社会人の方々に広く薦めることができる。
統計的因果推論では,ランダム化実験と観察研究との違いを明確に理解することがもっとも重要である。また,観察研究で避けて通れないバイアスに関する正確な知識が必要となるが,本書ではバイアスの除去や低減法、そしてその大きさの定量的な評価法など様々なトピックスを扱っている。

〔原著〕Observation and Experiment: An Introduction to Causal Inference, Harvard University Press, 2017.

概要

傾向スコアの考案者ローゼンバウムによる、因果効果の推定、検証および因果推論による結果の解釈などをやさしく説明した入門書。

レビューの一覧

 ・【決定版】因果推論本の読書ガイド31冊〜『インベンス・ルービン 統計的因果推論』和訳記念![2023-06-24に投稿]


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