【レビュー】まつもとゆきひろ 言語のしくみ


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  • 出版情報
  • ・著者:まつもとゆきひろ/著
  • ・出版日:20161224
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目次

●第1章 さあ、どんな言語を作ろう
1-1 自ら言語を作る価値
1-2 言語処理系の仕組み
1-3 バーチャルマシン
1-4 言語デザイン入門(前編)
1-5 言語デザイン入門(後編)

●第2章 新言語「Streem」の設計と実装
2-1 抽象的コンカレントプログラミング
2-2 新言語「Streem」とは
2-3 文法チェッカーをまず作る
2-4 イベントループ
2-5 マルチスレッドとオブジェクト
2-6 キャッシュとシンボル
2-7 AST(抽象構文木)に変換
2-8 ローカル変数と例外処理

●第3章 オブジェクト指向機能を設計する
3-1 さまざまなオブジェクト指向
3-2 Streemのオブジェクト指向
3-3 Streem文法再訪
3-4 パターンマッチ

●第4章 Streemオブジェクトを実装する
4-1 ソケットプログラミング
4-2 基本データ構造
4-3 オブジェクト表現とNaN Boxing
4-4 ガーベージコレクション
4-5 ロックフリーアルゴリズム

●第5章 ストリームプログラミングを強化する
5-1 パイプラインプログラミング
5-2 パイプライン構成要素
5-3 CSV処理機能
5-4 時間表現
5-5 統計基礎の基礎
5-6 乱数
5-7 ストリームグラフ

概要

 世界中で使われているプログラミング言語「Ruby」の作者、まつもとゆきひろ氏が「言語の作り方」を初めて真正面から解説する本です。

 本書のため新言語「Streem」を作りました。2年をかけて新言語を実際にデザイン・実装した取り組みを、試行錯誤の過程も含めて詳しく解説しています。

 「今更、言語を作ってどんな意味があるの?」と思う人もいるかもしれません。
まつもと氏は言語を作る価値を本書でこう説明します。

 ●プログラミング能力の向上
 ●デザイン能力の向上
 ●自己ブランド化
 ●自由の獲得

 まずプログラミング言語の実装は、コンピュータサイエンスの総合芸術といえるでしょう。言語処理系の基礎である字句解析や構文解析は、ネットワーク通信のデータプロトコルの実装などにも応用できます。

 プログラミング言語はコンピュータと人間をつなぐインタフェースでもあります。そのようなインタフェースをデザインすることは、人間がどのように考え、暗黙のうちに何を期待しているかについての深い考察が求められます。
そのような考察を重ねることは、言語以外のAPIのデザインや、ユーザーインタフェース(UI)、ひいてはユーザーエクスペリエンス(UX)のデザインに役立つでしょう。

 こんな言語デザインの世界に皆さんをご案内します。

レビューの一覧

 ・Webエンジニアが知るべき低レイヤーの技術とその学習方法[2018-12-18に投稿]


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