【第1章 クラウドファーストの意味】
1-1. クラウドコンピューティング
1-2. インフラのサービス化
1-3. ミドルウエアのプラットフォーム化
1-4. システム構成のコード化
1-5. クラウドファーストとは
【第2章 クラウド技術の構成】
2-1. オンプレミスとIaaS・PaaS・SaaSを比較
2-1-1. オンプレミスはすべて自前で構築
2-1-2. OSやサーバーを提供するIaaS
2-1-3. ミドルウエアを提供するPaaS
2-1-4. マルチテナント型アプリのSaaS
2-2. IaaS・PaaS・SaaSの使いこなし
2-2-1. 実サービスは得意分野が異なる
2-2-2. 多様化するクラウドサービス
【第3章 クラウドファーストに至るまでの歴史】
3-1. スピードこそがクラウドファーストを求める大きな理由
3-2. アジャイル
3-2-1. アジャイルソフトウエア開発宣言
3-2-2. プロジェクトマネジメントの基礎
3-2-3. ウォーターフォールのアプローチ
3-2-4. プロジェクトマネジメントの3つの失敗
3-2-5.「技術的転換点」と「変更の多さ」が失敗招く
3-2-6. PMBOK
3-2-7. アジャイルのアプローチ
3-2-8. アジャイルのメリット
3-3.DevOps
3-3-1. 開発チーム(Dev)と運用チーム(Ops)
3-3-2. Flickrのエンジニアによる「10+ Deploys Per Day」
3-4. DevOpsを実現するクラウド技術
3-4-1. ブルーグリーンデプロイメント
3-4-2. カナリアリリース
3-4-3. ダークカナリア
3-5. カオスモンキー
3-5-1. 上位版「カオスゴリラ」「カオスコング」
3-6. マイクロサービスアーキテクチャー/技術
3-6-1. 小さな「サービス」の組み合わせで構成する手法
3-6-2. サービスごとのライフサイクル
3-6-3. 疎結合なサービス連携
3-6-4. データベースはサービスごとに
3-6-5. サービス構成管理
3-7. マイクロサービスアーキテクチャー/組織運営
3-7-1. チーム同士の関係を「疎」にする
3-7-2. アジャイルからマイクロサービスアーキテクチャーへ
【第4章 エンタープライズとクラウドファースト】
4-1. エンタープライズ開発とは
4-2. クラウドファーストの品質
4-3. アジャイルとウォーターフォール
4-4. ITILとDevOps
4-5. マイクロサービスアーキテクチャーとSOA
4-6. 何がクラウドファーストを阻害するのか
【第5章 アーキテクチャー設計ガイド】
5-1. アーキテクチャー設計の基礎
5-1-1. アーキテクチャー設計戦略
5-2. アーキテクチャー設計プロセス
5-2-1. STEP1 スコープを定める
5-2-2. STEP2 初期要求を理解する
5-2-3. STEP3 品質特性を定義する
5-2-4. STEP4 構造を定義する
5-2-5. STEP5 構造を検証する
5-2-6. アーキテクチャー設計のまとめ
5-3. 構成管理
5-4. クラウドファーストなサービス分割
5-4-1. 品質特性で分割する
5-4-2. 結合度を上げずに分割する
5-4-3. 連携手法の整理
5-4-4. 実例
5-4-5. 適度な分割点を見つける
【第6章 クラウドファーストにおけるエンジニア】
6-1.「システム作り」から「ITサービス運営」に
6-2. ITエンジニアが進むべき2つの道
オンプレミスをIaaSに移行するだけでは、クラウドを使いこなしているとは言えません。クラウド技術を使いこなすには、アーキテクチャー設計において「考え方」の変更が必要です。では、どのような「考え方」をすればいいのでしょうか。それが本書のテーマです。
エンタープライズ開発になじんでいる人も、本書を読めば「クラウドファーストの考え方」を身につけることができます。
クラウド技術の原点は単なる仮想化技術ですが、それが「アジャイル」や「DevOps」といったムーブメントの影響を受けながら、高度なシステム運用を支える基盤となりました。クラウドファーストでは、設計方法も、開発手法も、プロセスも、マネジメントも、すべて変わります。
これからのシステム開発に欠くことのできない「クラウドファースト」、あなたもぜひ身につけてください。
・アーキテクチャ設計の基本一覧[2017-03-20に投稿]