インターネットについての洞窟学的序説
ネットワーク神話と幻影のない町
コンピュータが人間を使うということ
標識なき迷路、恐るべきマニュアル
デジタル世界のはかない運命
色えんぴつとカラーモニタ
サイバービジネスと電脳監獄
ネットを飛びかうからっぽの会話
ハイテク教室の子供たち
かたつむりメール、電子メール、がらくたメール〔ほか〕
いまや世をあげてのインターネット大ブーム。猫も杓子もネットサーフィンできなきゃ時代に遅れると強迫観念まがいの狂乱ぶり。「ちょっと待ってほしい!」と異議をとなえるのがこの本。たしかにインターネットには素晴らしい面がある。だが、いま世間に喧伝されているのは、あまりにも誇張された物語ばかりだ。インターネットで仕事が変わり、社会が変わり、世界が変わる-でも、本当にそうなんだろうか?ネットワーク歴15年にもなる著者は、いまのブームに危険なものを感じている。このままでは、人と人との交流が薄まり、現実への関心がなくなって、社会の大切な部分が失われてしまう。インターネットは、理想の楽園という幻想で満たされた、からっぽの洞窟なのだ…。『カッコウはコンピュータに卵を産む』の著者がインターネット・ブームの危険な落とし穴を指摘。
・質問[読んでおいたほうがいい本]の69回答のまとめ[2017-03-13に投稿]